皆さんお疲れさまです、Kです。
ラインケアという言葉は聞いたことありますか?
メンタルヘルス研修には、大きく2種類あります。
1つは、セルフケア研修です。
これは、自分自身がストレスとどのように付き合うかを学ぶ研修です。
もう一つがタイトルのラインケア研修です。
これは、上司の立場の方がメンタル的な観点で部下に対してどのような対応を行うべきか?を学ぶ研修です。
メンタル系の研修の中で、1番メジャーなのがこの「ラインケア」だと思います。
上司が部下への対応で気をつけるべきことを学ぶラインケアは、最近のストレス社会では特に重要視されています。
ちなみに、この「ライン」というのは、上司と部下の関係のように「縦のライン」のことを指しています。
管理職になられた方は、このラインケア研修を受けたことがある方がほとんどだと思います。
なので、ラインケアについて知らないと言う管理職の方は少ないと思います。
ただ、ラインケアは知っているけど
「このようなことを意識しましょう」
「こんなことに気をつけて部下に接しましょう!」
「こんな対応ができるようにしましょう」
などと研修で言われるものの…
結局何をすればいいの?となってしまう方が非常に多いはずです。
つまり、ラインケアの研修はすごく分かりづらいんです。
これは、講師が分かりづらいのではなく、ラインケア自体が難しいということです。
今回のブログでは、”ラインケアで特に気をつけるべきたった1つのこと”を紹介します。
一つだけですので、ぜひ覚えてほしいです!!
ラインケアの根幹であり、最重要ポイントです。
では早速いきましょう!
価値観
結論「価値観」です。
価値観が何よりも大切です。
ラインケア研修では上記にも書いた通り以下のようなことを研修で学びます。
「このようなことに気を付けて部下の対応をしましょう」
「部下の話はこのような聴く姿勢が大切です」
「部下がこのような状況になっていたら危ないです」
など、事柄に焦点を当てて学ぶことがほとんどです。
だからこそ、本質がわかりづらいのが正直なところです。
もちろん事柄を学ぶことは、本当に大切で重要なことです。
それを踏まえて、本質的で最も大切なものが価値観なんです。
価値観は人間であれば、必ず持っていると思います。
それは、今までの人生経験や社会人経験などで積み上げてきたからものがあるからです。
なぜ価値観が大切なのか
部下の話を聴くときに、価値観が1番邪魔をするからです。
価値観の邪魔により、部下の異変に気づけないことが多いです。
先程から書いている「価値観」と言うのは、「自分の中に価値観をしっかり持て」と言う意味ではありません。
むしろ逆で「自分の中に持っている価値観を全て捨てろ」と言う意味です。
自分の価値観を通して部下の話を聞く、観てしまうと、万が一のことが起きてしまう可能性が高いです。
だからこそ、自分の価値観の枠から部下を見ずに、フラットな状態で部下を観ることが大切なんです。
なぜ価値観を捨てる必要があるのか
なぜ、自分の価値観を通して、部下の話を聞く、観てしまうと万が一のことが起こってしまうのか??
皆さんは、以下のような内容のニュースを観たことがありませんか?
「長時間残業に耐えきられず、自殺をしました」
「上司のパワハラに耐えられず、自殺しました」
1回は必ず観ているはずです。
未だにこのような残念なことが起きているのが現状です。
そして、このようなことを起こさせないために”ラインケア研修”を行っているんです。
が、皆さんこのように思った事はないでしょうか?
「仕事が本当に辛かったら、辞めるだろう」
「パワハラが嫌だったら辞めるだろう、誰かに相談するだろう」
恐らく、このように思った方は多いはずです。
私も、昔は同じように考えていました。
「仕事が辛かったら自殺せずに、すぐに転職先を探すでしょ!」
「自殺するくらいだったら、今の職場を辞めて転職をしよう」
「なんで自殺するのか、分からない」と思っていたのです。
実際私は、今の会社で3社目なので、2回転職をしています。
私は仕事が合わなかったり、人間関係が微妙であっても”自殺をしよう”という考えには一切ならなかったです。
そして、私と同じような考えの人が多いと思っています。
仕事が長時間できつい、上司がパワハラで嫌だ、そんな状況だったら、まず転職を考えると思います。
それが、世間一般的な考え方で大多数を占めているはずです。
でも、その考え方、その価値観が非常に危険だというのが今回の内容です。
価値観を捨てることの大切さ
自分の中にある「自分だったら、仕事がきつかったら転職するけどね」
「自分だったら、パワハラ上司が居たら転職するけどね」
この価値観が非常に危険なんです。
実際、ニュースで報道されている通り、長時間残業、パワハラが原因で自殺してしまう方が少なからずいるんです。
100人中99人は転職するかもしれませんが、1人は”もしかしたら”という可能性があるんです。
管理職の皆さんはその万が一の可能性を常に考えなければならないんです。
皆さんが「ほんとに辛かったら仕事を辞めるだろう」と思って部下後輩に接していたとします。
部下が本当に辛かった時、「辞めるだろう」と思って話を聞いているのと「もしかしたら万が一の可能性がある」と考えながら話を聞いているのとでは、雲泥の差なんです。
その雲泥の差を作っているのが、まさに”価値観”なんです。
「自分だったら自殺せずに辞める」という価値観が最も危険なんです。
なので、部下が”仕事が辛くて辞めたい”と言ってきた場合、自分の価値観を捨てて聴いてほしいです。
そう思うと「頑張れよ」って言えないと思います。
万が一を想定したら「もうちょっと頑張ってみれば?」って言葉は出てこないと思います。
その時は、本人の辞めたい理由にもよりますが「辞めたいほど嫌だったんだね」という言葉になると思います。
話を聴く時のポイント
これはラインケア研修などでよく言われていますが、以下のようなことに気をつけて聞きましょう!
・部下の話を否定しない。
部下の話を否定してしまうと、部下が本来話そうと思っていたことを話せずに終わってしまうケースがあります。
・話の途中で質問をしない
質問をされると圧力を感じる人が非常に多いです。
なので、話がすべて終わるまで質問はしないようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分が持っている価値観の恐ろしさに、今の時点で気付いた皆さんは素晴らしいです。
未だに仕事が影響して自殺したという内容のニュースを目にします。
早くこのような世の中から変わってほしいと思っています。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
see you
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